アレ

アレです

妄想とNTR克服

 克服といっても、というよりそもそもNTRは趣味趣向の域であって、克服する必要が無いので言い方がちょっとおかしい。

 

 それはともかくとして、妄想を自由に操れると幸せな妄想ばかりしてしまい、徐々に物足りずダウナー気分になってしまう場合がある。

 そういう時はあえて自分が苦手とする創作物、俺としてはNTRであるが、それを利用するのが良い。

 

 新しい趣向として受け入れられることもあるだろうが、俺は無理だった。

 ここでは俺の場合、つまりNTR物語を妄想の材料、起爆剤として用いる場合の取り扱い方を、参考例として語りたいと思う。

 

 まず、俺は創作物においては潔癖なほどにバッドエンドが大嫌いだ。

 なので通常はNTRは完全に受け付けられないのが必然である。

 彼氏彼女がいながら薬を盛られてとか、写真や動画で脅迫したりとか、気絶させられ拘束させられ焦らし攻めとか、催眠とか時間停止とか……

 

 が、逆に言えば、バッドエンドでなければどんな展開でも許せる。

 快楽堕ちしきらずに、最後には彼氏彼女のもとに戻るとか、実は寝取らせだったとか、最後に一発逆転すれば許せる。終わりよければすべて良し、だ。

 

 ここまでくれば、俺がNTRに対してどういう風に対処しているかというのが大体察してもらえたと思う。

 妄想の展開は問わない。

 物語を脳内で強引に書き換えるもよし、自分が導き手となって誘うも良し。夢落ちにするもよし。

 とにかく最終的に美談にしてしまえばなんでもいい。妄想は自由なのだから。

 あくまで自分勝手な妄想に過ぎないので、もちろん他者に口外したり主張したりなどといった痛々しく迷惑になるような行為はしてはならない。妄想とは自己完結してこそ妄想なのだ。

 

 ただ、やはり軽いトラウマみたいに心を囚われてしまう場合があるので、自分の空想改変妄想力によほど自信があり、自己責任で後悔しないという方にのみオススメしておく。上手く扱えばよい気分転換になると思う。

 どうしてもというなら沸き立つリビドーのままにワードかメモ帳にでも書き殴ってしまえばいいのよ。

 

 あと脳内嫁を持っている人間も注意した方がいい。下手にこじらせると脳内嫁にさえNTRの疑心を抱いてしまうことになる。

 かくいう俺も危うくそうなりかけたが、その程度の尻軽を妄想した覚えはないということで一応自身を納得させることが出来た。

 くれぐれも、妄想の材料や起爆剤として用いるなら、NTRの取り扱いは慎重に。